少し前なら、部屋は明るいのが一番!とでもいうような照明器具の配置が目立ちましたが、最近では照明器具の種類やデザインも豊富になってきました。
それでも、照明を選ぶというとなんだか難しい気がしてしまう方が多いようです。
今回は、スタンド照明などではなく、工事を必要とする照明器具についてのお話をしたいと思います。
1.LEDは電球交換しなくてよいのか?
省エネ性能の高さと、寿命の長さから普及が一気に広がったLED照明器具。
お値段も落ち着いてきて一般的になりましたね。
LED照明にすると、長寿命だからもう、電球の交換はしなくてよいと勘違いしている方もいらっしゃいますが、その点では注意が必要です。
あくまでも電化製品なので寿命はありますし、仮に不具合が発生した場合であれば電球を取り換える可能性もゼロではありません。
機種によっては、寿命がきた時に電球だけを取り換えることが出来ず、器具そのものを取り換えないといけないものもあります。
一般的にメーカーの保証期間は、1年間ですが、
工務店などの施工会社を通じての取り付けの場合保証期間が延長されることもありますので、確認してみてください。
2.その場所は、高齢になっても電球交換や掃除ができますか?
インテリア照明とも言いますが、天井付近のスポットライトや、むき出しの梁の上に取り付けた照明器具、
また吹き抜けの空間に設置したおしゃれな照明器具は人気があります。
でも・・・もう一度、よく考えてから採用してみましょう。
その位置は、自分でお掃除や電球交換などのお手入れが出来ますか?
また業者さんに依頼するとして、対応してくれそうなところはありますか?
階段の途中にある照明器具などは、年齢を重ねると自分では対応できなくなり、足場も悪いので器具ごと交換してほしいとの依頼もあります。
もし器具を取り換えても、場所がそのままならまた不安定な場所となります。
今から10年~15年後も対応できる場所なのか、生活スタイルの変化も見据えながらプランを進めるとよいですよ。
3.三路スイッチを上手に活用しよう
玄関から入ってきて、照明を点け、リビングに入ったら、
リビングの照明を点け、玄関の照明を消すために、また玄関に戻らなければならない・・・
そんな不便な動線で生活をしていませんか?
一つの照明器具に対して、2~3ヶ所にスイッチを付けることでそんな不便が解消されます。
玄関照明や階段の照明、各個室が面する廊下の照明のスイッチなどは
そのようなスイッチを活用することをお勧めします。
これは、電気工事が必要になりますので、設計段階からご相談ください。
リモコン付きの照明器具を使うことで解決される場所もありますが、複数の人が使う階段や廊下などは三路スイッチが便利ですよ。
4.人感センサー、明暗センサー、タイマー付きの照明器具について
3で述べたように、スイッチを数か所取り付けることで対応する場合もありますが、玄関ホールや外灯などは他の対応方法もあります。
人が近づくとセンサーが反応して、照明を点灯する「人感センサー」
周囲が暗くなると照明を点灯する「明暗センサー」
決まった時間に点灯と消灯を指定できる「タイマー」
それぞれにメリット・デメリットがありますので、どのような希望なのか相談してから導入されることをお勧めします。
消し忘れの多いトイレや、階段もセンサー付きタイプを採用される方が多い場所です。
またセンサー一体型の器具でなくても、別売りのセンサーを取り付けることでセンサー付き照明器具として対応可能なものもありますので、
お気に入りのデザインが対応できないかどうか・・・確認してみるといいですよ。
5.リモコン付き照明器具
寝室の照明器具ではぜひおすすめしているのが、リモコン付きです。
部屋に入るときには、壁のスイッチで点灯し、寝るときには手元のリモコンで照明器具を消すことが出来ます。
また夜中でも、すぐに点灯することが出来るのも安心ですね。
点灯・消灯だけでなく、明るさを調節することが出来るものや、光の色味を調節できるものもあります。
このようなものはさまざまな目的で使うリビングや、ダイニングにあると生活がより豊かになりますね。
現在、市販されている照明器具は「カチッ」とひねると、取り外しや取り付けができるタイプが
ほとんどですが、古いタイプの物だと、交換に電気工事が必要な場合もあります。
電気工事には資格が必要ですので、ご注意ください。
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