※施工後の内外装については築37年をSW工法リフォームで
高性能フルリノベーション(その2 ビフォー&アフター編)でご覧います。
施工例名 |
築37年をSW工法リフォームで 高性能フルリノベーション (その1 施工方法編) |
施工現場 |
千葉県市川市 |
工期 |
3ケ月*諸事情により通常よりも短工期です |
工法 |
スーパーウォールスケルトンリフォーム工法(外断熱) 壁断熱パネル :45mm厚 壁付加断熱 :アクリアマット 16K 100mm厚 床断熱 :ネオマフォーム60mm厚 天井断熱:ブローイング工法300mm厚(ピコイ施工) 一部母屋下がり等SWパネル100mm厚 サッシ:リクシル サーモスL 一般複層ガラス 三菱製ロスナイ(熱交換型)換気を採用 |
省エネ性能(断熱等級) |
HEAT20 G2グレード(断熱等級6) |
|
耐震等級2相当 ※既存の基礎を現状維持としているため あくまでも等級2相当という表現となります。 ※耐震等級2とは、基準となる耐震等級1の 1.25倍なります。 参考までに最高等級である耐震等級3は 規準の1.5倍となります。 |
Ua値(外皮平均熱貫流率) |
0.43 W/(㎡・K) ※断熱等級6 ※HEAT20 G2グレード (アメリカの断熱規準) ※付加断熱無しの場合は0.56 (断熱等級5、HEAT20 G1グレードでした) |
C値(相当隙間面積) |
1.66 ㎠/㎡ |
Q値(熱損失係数) |
1.57W/(㎡・K) |
nAC値(冷房期の平均日射取得率) |
1.9 |
既存建物情報 |
敷地面積 141㎡ 1階床面積 55.22㎡(16.70坪) 2階床面積 50.81㎡(15.378坪) 延べ床面積 106.03㎡(32.34坪) 築37年 木造2階建て 完了検査済証あり 伏せ図などの構造図あり |
利用補助金 |
令和5年度 次世代省エネ建材の実証支援事業 |
★ご要望
中古住宅を購入されてお住まいだった築37年のお宅について
- 勾配のきつい階段に将来の不安を感じる
- 暑さ寒さの温度差が厳しい
- 友人を呼べる、暮らしやすい間取りにしたい
- 適材適所に収納場所が欲しい
- 好みの外観やインテリアで過ごしたい
- ペットも快適に過ごせる空間にしたい
などのご要望があり将来を見据えて、安心して暮らせる家を目指して
気密性・断熱性・耐震性を高めて、
快適に、安心して、安全に暮らせる家にしたいとのご希望でした。
★ご提案
当初、お施主様は、以下の4つで比較検討を進めていらっしゃいました。
①高耐震・高断熱・高気密住宅への建て替え新築
②高性能フルリノベーション
③ローコスト系での新築
④お化粧直しのリフォーム
弊社におきましても、①の新築建て替え案がありましたが、
各種図面類が揃っていること、地盤が安定した場所であること
加えて、御予算と工期を加味した上で
2025年施行の断熱等級6(HEAT20 G2グレード)対応の断熱性能を確保できる
令和5年度 次世代省エネ建材の実証支援事業の補助金も活用して、
SW工法(スーパーウォール工法)リフォームを採用した
高性能フルリノベーションをご提案いたしました。
既存の土台、柱や梁を活かすことから、ご要望にあった間取りにするのに
苦心しましたが、ご納得いただける間取りとなりました。
★性能
リノベーションでも気密測定を行い
性能証明書を発行いたしますので信頼していただけます。
★工事の流れ
既存建物の現状を確認した後、解体を始めます。
リノベーションの場合は、
解体しないとわからない部分も多いので、
都度確認をしながら作業を進めていきます。
解体前は
白と木目のコントラストのある
落ち着いた印象の建物でした。
近隣への配慮をしながら
解体を進めていきます。
一見すると一般解体工事のように見えますが、
手作業での解体部分も多いため
丁寧に作業を進めています。
内装材や断熱材も含めて撤去しています。
現在の基準では細すぎるなどの部材は
全て入れ替えて、耐久+耐震性を上げます。
今回は、基礎は既存のまま活用するので
ベタ基礎ではありませんが
完了検査も済んでいるので
配筋が入っていることは確認済みです。
外張り断熱工法を採用し
補助金(令和5年度 次世代省エネ建材の
実証支援事業)を利用しています。
厚さ45mmのスーパーウォ―ルパネルを
使用し、部分的ではなく住宅全体の性能
(断熱性と気密性)をあげていきます。
隙間が生じないように
柱と合板の間も
コーキングで処理をしています。
パネル同士の隙間も
気密テープで処理していきます。
今回は基礎断熱ではなく
床断熱を採用しています。
これから断熱材を入れていきます。
床にもネオマフォーム60mm厚を
隙間なく施工してきます。
この段階で現場では
既に一般の現場より暖かく感じます。
外張り断熱パネル材の内側にある
構造用合板の隙間もコーキング処置にて
全て埋めてあります。
一部母屋下がりの天井断熱は
SWパネル100mm厚を採用
しています。
基本の天井断熱は
ブローイング工法300mm厚(ピコイ施工)
を採用しました。
建物の状態によっては他の
断熱方法をとることもあります。
天井に気密シートを先に施工しておき
その中に、断熱材を施工していきます。
2階天井全体にシートを施工できました。
注意しながら上にのります。
建物外から直接パイプを通して
天井まで送り込みます。
雨で濡れる心配もありません。
フワフワの柔らかい断熱材を
厚さ30㎝までしっかりと
施工していきます。
2階の天井点検口も
気密性を保つために
しっかりと厚みのある
高密度の発泡ウレタンでカバーがあり
屋根からの熱も防ぎます。
1~2階壁断熱に関しては
より断熱性能を上げる為に
付加断熱として
アクリアマット 16K 100mm厚
を隙間なく施工していきます。
天井の壁も
ボードを貼ってしまうと
断熱材が入っていることが
見ることはできませんが
電気配線を通す隙間も
気密処理を行っています。
SWリフォームでは全棟で
気密検査を実施するため
住宅性能がどれだけ上がったか
数値で確認することが出来ます。
今回の建物の場合
家全体で13.9㎝×13.9㎝の
隙間に抑えることが出来ました。
C値(相当隙間面積)では、1.66 ㎠/㎡でした。
(新築ではもっと小さな隙間に施工していますが)
リノベーションでもここまでの性能をだすことが
可能です。
※施工後の完成写真は
「築37年をSW工法で高性能フルリノベーション(その2 ビフォー&アフター編)」でご覧いただけます。